おいしく安全な健康野菜
縁の下の力持ち!微生物

微生物って何するの?
コウキ君 「畑の野菜は堆肥を根っこから吸ってるの?」
博士 「ちょっと違うな。直接は吸うことはできないんだ」
マサキ君 「どうするの?」
博士 「細かくしてもらってからじゃないと吸えないんだ」
ハルカちゃん 「誰がしてくれるのかしら?」
博士 「微生物(びせいぶつ)だよ」


土の中には1グラムに何億という微生物が生活しています。土に加えられた堆肥は微生物に細かく分解されて植物の吸える状態の栄養に変えられます。




マサキ君 「微生物って誰?」
博士 「人じゃないよ。簡単に言うと目に見えないような小さな生物かな。
           有機物を土にかえしてくれるんだ」
コウキ君 「有機物って土に戻るんだ、しらなかったよ」
博士 「そうなんだ。微生物は有機物を土にかえしてくれる大切な生物なんだ。でも、作物に悪いことをするものもいるんだよ」
ハルカちゃん 「良い微生物、悪い微生物がいるってことかしら?」
博士 「そうだね。植物にとって都合の良い菌悪い菌がいるんだ」


微生物がいないと、生物は土にかえされません。土の中の栄養がなくなってしまって、植物も動物も死んでしまいます。微生物は地球の栄養をリサイクルさせている重要な生物で、農業では微生物の管理が大切です。
主に細菌、フザリウム菌などは植物に対して悪い働きをし、放線菌は良い働きをします。



良質堆肥は微生物の健康のもと


マサキ君 「微生物は有機物を食べて生きているの?」
博士 「そうだね。堆肥を土に加え続けるとそれがエサとなって、だんだん土の中の微生物の種類や数が増えるんだ。これで農作物もたくさんの栄養をもらうことができるんだよ。」


堆肥を施用していくと有機物を分解する微生物が年々増えていき、堆肥の分解速度は速まっていきます。微生物がだ出す汗や尿で土も植物も健康になっていきます。
 




博士 「農作物に対して良い微生物がたくさん入っていれば、悪い微生物のはたらきを弱くすることもできるんだ。」


土から伝染する悪い菌による病気はたくさんあります(ピシウム菌やフザリウム菌など)。
 良い菌(主に放線菌)を土の中に増やすことで、これらの病原菌の働きを抑えることができます。




コウキ君 「じゃあ、どんどん堆肥を作って畑にあげればいいんだね?」
博士 「コウキ君、堆肥を作るのってなかなか難しいんだよ。良い堆肥と悪い堆肥があるんだ」
ハルカちゃん 「良い堆肥を作るにはどうしたらいいのかしら?」
博士 「堆肥を作ったら、中身を検査するんだよ。まず有機物の中には細かくなりやすいもの、なりにくいものが混ざっているんだ、いいかな?」
3人 「うん」
博士 「細かくなりやすいものが全部細かくならないと、堆肥は安定しないんだよ。まず安定させるために時間を置きながら何回も何回も混ぜるんだ。そして安定してから、土に加えても大丈夫か検査するんだよ」
「窒素と炭素の割合がある数字以下になったら土に入れても安全になるんだ」
マサキ君 「その前に入れたらどうなるの?」
博士 「新鮮な有機物を入れた時みたいに、植物が病気になったりするんだよ」


有機質肥料は時間をかけて何回も切り返し(混ぜること)ながら熟成させます。
熟成が不充分だと有害物質が発生したりして危険な堆肥になってしまいます。
熟成したら、窒素に対する炭素の比(炭素量÷窒素量)を調べます。判定する際、堆肥がきちんと混ざっていないとこの値は信用できませんのでよく混ぜておいてから検査し、窒素が植物に取り入れられるような細かい形に分解されるかどうか確認します。
堆肥をつくる際には、炭素と窒素は量だけでなく割合も注意しなければなりません。
窒素が多すぎる堆肥は植物の健康によくないのです。
茨城白菜栽培組合では十分に堆肥の判定を行い、安全な有機物堆肥を畑に加えているので安心できる野菜を提供できます。