ハモグリバエ・ナモグリバエ

 
 野菜の葉に、まるで絵を描くように、食べ跡を残してゆくハモグリバエ。90年代から被害が確認された比較的新しい害虫。日本に帰化した時点で、すでに強い薬剤抵抗性をもち、有効な農薬が少なく、防除の困難な害虫とされている。

 収量を減らすこともあるが、美観を損ない品質を低下させる被害を与える。
アブラナ科につくハモグリバエは、ナモグリバエ、マメハモグリバエをふくめ、数種が確認される。

 


シルバーマルチによる防除

 アブラムシと同様、ハモグリバエも銀色に光る物質を嫌い、黄色い色に誘引される。
 右はシュンギク圃場のシルバーマルチによる防除効果。シルバーマルチをひいた作物には、黒マルチに比べ、幼虫数がすくない。この方法で同時にアブラムシの飛来も防除することが可能。
 しかし一度居着いてしまったハエには効果がうすいので、春の発生時期が効果的と考えられる(宮城県園芸試験所 H8年改変)。

 

 
被覆資材

 パオパオなどのベタ掛けにより、虫の侵入を防ぐ。
 ハウスでは、天窓にも防虫ネットをはり、紫外線カットフィルムで、虫の行動を抑えることも可能。また、黄色の粘着トラップや、
ハエトリリボンでも、捕獲することはできる。

レタス

  特に、春まき〜初夏に向けての被害が多く、育苗期を含む早期からの防除が必要。育苗期にはベストガード粒剤(1g/株)を散布し、生育期にアブラムシとの同時防除でトレボン乳剤・マラソン乳剤、ハスモンヨトウとの同時防除でアファーム乳剤・カスケード乳剤も効果がある。

斑点

葉に絵を書く前の、小さな白い斑点でも被害が多くなると目立つ。この斑点のほとんどは、葉に穴をあけ、そこから成虫が汁を吸った食事跡。小さな斑点が100あったとき、その内の5個が産卵痕で、残りは成虫の摂食痕。
 

天敵
 
   むやみな薬剤防除は、かえってハエを増やすことになる。発生してしばらくすると、天敵(寄生バチ)が増え、ある程度のところで被害は止まる。日本には20種以上の寄生バチが確認されており、ハクサイのように外葉をとってしまう野菜では、過剰な防除は控えたほうが良いと考えられる。
 脱皮阻害剤(カスケード水和剤など)が、天敵に影響が少ない。
ハモグリバエの寄生蜂
メール アイコン
メール

アブラムシ

ヨトウ類

しおりTOP

コナガ

トップ